ハタマド マドカラヒカリ

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秦のおもしろ起業話⑷

起業のおもしろ話

カーテン販売の日々

楽しみにしていたカーテン販売の日々がきました。実際のカーテン販売の現場は、想像していた以上に知らないことが多く、細かい計算をしないといけない仕事であり、お客様の気持が喜ぶもガッカリされるのも、直接見ないといけないシビアさがありました。つまり、私が提案したカーテンがよければ喜んでもらえますが、想像以下だったときのガッカリは本当に申し訳ないと、私自身も本当に辛く、悲惨な気持になることを余儀なくされます。お客様と気持を共有するので、『喜んでもらえる仕事をする』以外に答えはないのです。お客様の反応には建前はありません。見た瞬間にわ!素敵!!ってなるか、なにこれ?!ってなるか。皆様もそうだと思いますし、私もそうです。反応は一瞬ですよね。

日々早朝から夜中まで・・

新しく入った会社は、おもしろいくらいに社員を放ったらかしの会社でした。カーテン生地のことをかじった程度の実力の私は、カーテンレールから、様々な種類のブラインドから、デザインは見た事があっても取付のことがわからないので、このブラインドがこの窓につくのか、このレールがこの窓につくのか、どこにつけたらいいのか、全てが不確かで曖昧でした。どうしたらいいですか?とあるとき質問したら、『これみて。全部ここに書いてあるから』と見本帳1冊を渡されます。正直ビビりました。え・・・?自分で考えるの?と・・。



 

こんな寸法図と毎日にらめっこするわけです。ミリ単位が必要となるので、気が抜けない作業です。


でもまあ、今考えると『当然』です。実際自分で考えるというのが、一番覚える早道ですからしょうがありません。ビックリしましたが、結果的には『いい会社』に入れたわけです。ただ問題が一つだけありました。やはり一生懸命考えたとしても、間違っている場合があります。そのとき困るのは『お客様』なのです。失敗したらお客様に迷惑がかかります。なので、新しい会社の上司にも最初は現場についてきてもらい、一緒に採寸し、チェックしてもらいました。ところが、その上司が問題だったのです。全然採寸が正しくできない上司でした。あるお客様のお宅にブラインドを採寸に行き、10台ほどあったブラインドのうち4台を失敗。どうやら私は上司をあてにできないらしい。。私もドン引きです。社員は私とその上司だけ。という事は、自分でやるしかないんです。もうすでに波瀾万丈なスタートになってしまいました。最初はストレスがあまりに多く、500円玉ハゲが3つもできたときには青くなりました。あまりにきれいに禿げているので、ここから本当に再び髪の毛が生えてくるんだろうか??と怖くなりました。友人が馬油が効くよ!と教えてくれて、しばらくずっと塗ってましたけどね。根本的なストレスを乗り越えないまでは、大きなハゲがしばらく消えることはなかったほどです。 

早朝から、ある時は夜中の2時、3時まで仕事をしていたこともありましたが、ストレスフルではあっても、不思議と辛いと感じた事はありませんでした。好きな仕事でしたし、人数が少ない会社だったので、会社の人間関係での変な気のつかいあいもない環境だったのが幸いしました。私はそこから3年間、ただただひたすら仕事に集中し、一日3、4件のカーテンの依頼を毎日毎日採寸にでかけ、提案するということをし続けました。そんな中で、また繰り返しの中で、次の発見が自分の中で起こってきたのです。

カーテンの取付工事、私もできるかも!?

今でこそ、こうしてカーテンの取付工事も自信をもってさせていただいていますが、最初は取付工事は男性の仕事だと思って、見ている側でした。




でも、何十件とカーテンの取付工事を見ていたら、段々その工程がわかるようになってきました。職人さんの次の作業を見越して準備をしたり、手伝いをしたりして、作業がスムーズに進むよう先回りして準備するのがゲームのようで面白く感じました。
段々自分も取付工事そのものをしたくなり、少しづつ手伝うようになったのですが、その頃から社長にストップをかけられるようになったのです。『コーディネートと提案をしてほしい。取付工事に同行してもらっては困る!』というんです。
でも、取付工事に詳しいことは、提案にもコーディネートにも関係します。社長に内緒で勝手に好きなようにスケジュールし、全然言われる事を聞かない社員となっていました。そして、発見としては、カーテンの取付は女性でもできる範囲が結構あるという事です。むしろ女性が過ごす室内空間に女性が伺うのと、男性が伺うのは、全然違います。女性のメリットは想像以上に大きいと感じ、さらに取付工事への興味は増していきました。

 


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