ハタマド マドカラヒカリ

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秦美穂子 おもしろ起業話⑵

起業のおもしろ話

裁判所経験でわかったこと

裁判所経験は大変自分にとっていいきっかけとなりました。何よりも物事を「客観的に」ハッキリさせられるという点において、大切な作業をすることができたのです。自分が持っている「イメージ」や「印象」だけではない、具体的な整理を、現実の面そして心理的な面においてすることができたからです。
弁護士さんに話をする上でも、自分のことをちゃんと整理し、話をすることは、必要以上に自分を責めることもないのがわかった経験でした。このように過去、現在が整理されると後はこれからの先をどうするかです。ようやく道がみえてきたわけです。
と、、書けばこれだけのようですが、実際はこれらの全部を整理をするのに、確か数ヶ月は要したかと思います。終わってしまえばこれだけのことですが、当時は大変なエネルギーを使いました。

自分の決意

起業を諦め、どこかの会社に就職することも勧められました。自己破産して返済を諦め、経済的に一旦やり直すことも言われましたが、自分には決めていることがありました。
私は起業するためにお金を借りたので、起業して返すということでした。

ここでやめてしまうという事は、自分が紛いなりにも起業したいと意を決し、お金を貸していただいた訳なのですが、その自分自身のコアな部分すらも間違っていたと認めるように感じ、それは絶対にできませんでした。自分なりの筋があり、合っていても間違っていても、それだけは崩せなかったのです。

さて、ここは余談ですが、皆さん「会社生存率」ってご存知ですか?
あるリサーチからの情報ですと、中小企業の会社設立から5年間で、何と100社あったとして、うち生き残るのは14.8% つまり14社。10年で6% 6社だそうです。つまりほぼ、90%は潰れるんです。

結構厳しい現実ですよね。それに自分は挑戦しているわけです。
起業しようとして1回、2回失敗したからってそんなのは当たり前だと思いませんか?何かにトライしてすぐさまヒックリ返ったからって、何の不思議でもなくむしろ当然。答えは一つ。成功するまでやり続ければいいんです。
諦めて白旗を上げてしまえば終了です。でも諦めていなければ、継続していれば、失敗もそれは「途中経過」に過ぎないということです。

そして始まった再出発

とはいえ、散々なところからの再出発です。様々な事を考たうえで、メイクの仕事で起業するのはやめました。裁判所で決まった返済予定もありますが、何のプランもありません。今月の家賃と生活費もどうして稼いでいこうかなという状況です。メイクをやめ(今考えると、そもそもメイクもそこまで独立するほどの実力なかったし!)自分は何ができるだろう?と自問したとき、特に何もない、というのが答えでした。辛いですね。。しょうがないので、バイトをするよりありません。でも実際の状況的には焼け石に水でした。生活ギリギリで返済どころのさわぎではありませんでした。起業したのか、バイトを始めたのか、どっちかわからない状況でしたが、とにかく再出発は始まりました。

お金がない世界を考えてみたとき何をするか?

だんだん日々がそんな毎日だと、嫌でもお金のことばかりに追われている状況で、全く非生産的な頭になってくるもんです。稼げそうと思う仕事(時給が高かったり、イメージ的にお金が稼げそうだと思った仕事)をやってみるのですが、基準がお金なのであまりいい判断ができていませんでした。

いろいろもがいてみて気づいたのは、どうも目先のお金ばかりに捕われた状態でものごとを判断しても、逆に稼げないということでした。藁をもすがるようにお金を追っていると、逆にお金を追っ払ってしまっている、そんな感覚です。お金も人も喜んで来てくれるキラキラした自分はどうしたらなれるんだろう?
お金というものが存在しないとして、日々生き生き仕事をすればいいだけだとしたら・・・何をする? と考てみました。そうすると、やはりメイクアップのときのように、目の前にいろんな色彩があり、何かを提案している自分、お客さんと色彩をとおして何かを話している自分がぼんやりと浮かんでくるのです。それだけと言えばそれだけです。でも、人からよく言われる言葉で「秦ちゃんはセンスがいいよね」と言われることがよくありました。完全に苦手なことをするよりも、やはり何かちょっとでも自分の強みがあれば、そして自分の興味も重なっているのであれば、市場で勝てる確率は高くはなりますよね。

そう思いながら、ぼんやりと求人雑誌をめくっていましたら、ありました。「私たちと一緒に働きませんか?」というフレーズとともに、様々な色彩のカーテンがずらーっと並んだ写真つきの募集要項。そして給与覧は「要相談」。それだけ?でも、お金を考えないということでいくと、今の私にピッタリかも!とビビッときました。「今の自分は何もできない。教えてください、と頭を下げて仕事を教えていただき、一からやり直そう・・」やっと(!!)自分はそこから認めることができました。そして、翌月にはその会社で働き始めた自分がいました。


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