14歳のときの、ある光景
こんにちは! いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。 最近は仕事ばかりで、特筆すべきこともなく、ブログも書いていませんでしたこと、どうぞお許しください。。。 なんとなく、生まれ育った能登での子供のころ、学生の頃のことを書いてみようか、と思い立ちました。 実際私の育った能登半島、珠洲市は人口2万人を下回り、とても静かなところです。 とにかく良い意味でも、悪い意味でも田舎です。 この『田舎』で育った私にとって、切っても切れないのが、故郷の自然です。 親より、友達より、私の一番の育て親であり、友達だったのは、この故郷の自然かもしれません。 今思うと、常に私の話し相手は海でした。 ほとんど毎日海の前にすわり、自分の心を話すのは海でした。小学生のころから、高校生になっても、いつも海の前の防波堤にすわり、潮風にふかれながら、心をすまし、話をするのが私の大切な時間でした。日々変わる海の色、やさしい波の音。ときに、びゅーびゅー風が吹き、波が大きく防波堤にぶつかるときも、私の心と共振し、共感したものです。 今でも忘れられない光景が14歳のある夏の朝です。 突然、呼ばれた感じがし、目が覚めました。 明け方。 そして、空が真っ赤なのです。 驚くほどに真っ赤でした。 静かに飛び起き、表に出ると、ルビーのように真っ赤な太陽。 初めてみました。 海へ走ると、銀色に輝く海の水面に、真っ赤に光る太陽。神秘的な光景に息をのみ、いつも座る防波堤のその場所で、ずっとたたずみ、太陽をみていました。 真っ赤に光る太陽は、昇るにしたがい、黄色く変化し、そして金色に光が凝縮していきました。 ある『時』のことを伝えられているように感じました。 ある未来のときのことです。 しばらく辛くても、ある『時』が来るということを、メッセージとして感じた14歳のあの夏の朝。 だれもいない海で、出合った、あのときの光景を、わたしはよく思い出します。 20年前だというのに、あのときの光景が鮮やかに蘇る今なのです。